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学資保険は入った方がいいの?

学資保険はやっぱり必要?メリット・デメリット解説

「子どもが生まれて教育費の貯め方を考えているけど、いろいろな意見がある。」

「とりあえず学資保険に加入しておけばいいの?」

「そもそも教育費の貯め方ってどんなのがあるのか?」

と悩んでいませんか?

 

実は、学資保険は加入をおススメする方おススメできない方がいます。

 

なぜなら、人によって貯め方の方法が違うからです。

タイプ①とにかくたくさん貯めたい方

タイプ②安全に貯めたい方

タイプ➂リスクとリターンを考えて貯めたい方

様々なタイプがあると思います。

 

今回の記事では、学資保険を検討している方へ向けた記事です。

この記事を読むと学資保険のメリット・デメリットを知り、加入するかの判断材料になります。

 

‘’この記事を書いているそんな私は、陶器をこよなく愛する33歳です。過去、金融機関で7年間、定期預金・保険や投資信託を販売していた経験があります。(資格:ファイナンシャルプランナー2級・簿記2級)

加入までの考え方が参考になればと思います。‘’

 

【結論】私は加入を見送りました。

タイプ①の「長期間を利用し、増やしたい」と考えたためです。

しかし、「安全安心」を重視する方にはおススメな商品です。

詳しく紹介していきます^^

 

 

教育費の貯める方法【5選】

まずは貯める方法を、簡単に5つご紹介します。

 

お金を銀行口座にまわす

 受け取ったお金をそのまま貯蓄口座に回す方法です。

 

 ジュニアNISA(投資信託)

 少額投資非課税制度を活用した資産運用になります。

対象年齢:日本在住 0歳~19歳

上限:年間80万円

期間:2023年まで

 

 学資保険の加入

 お子さまの教育準備金が目的の貯蓄型保険商品です。

 

 財形貯蓄制度

 給与の一部から毎月一定額天引きされる積立制度です。

 

 10年払いの終身保険の加入

 教育費が大きくかかる前の10年で積み立てる終身保険です。解約返戻金を教育費に充てられますし、教育費に使わなければそのまま少しずつ増えていきます。

 

 

ざっくり上げてもこれだけの貯め方があります。

この中で今回、学資保険について詳しく紹介していきたいと思います。

 

学資保険のメリット

学資保険の加入率は45%以上と今でも人気商品です。

その理由を説明していきます。

 

メリット

その1:必要なタイミングで用意できる

その2:貯める目的を達成しやすい

その3:節税になる

その4:契約者が亡くなっても進学金が受け取れる

 

その1:必要なタイミングで用意できる

教育費は必要になる時期が決まってきます。

だからこそ、必要な時期に相場が落ちている可能性のある投資信託やドル建て終身保険よりも、確実性の高い学資保険が選ばれやすく、人気の理由です。

 

その2:貯める目的を達成しやすい

通帳や投資信託で貯めると溜まっていくのが分かるため、途中で誘惑に負け、使ってしま事があるかもしれません。

その点、学資保険は定期的に引き落とされ、いくら溜まっているかわからないため、そういった誘惑から逃れられます。

 

また中途解約するからこそ、解約できない!という抑止力にもなりますね。

 

その3:節税になる

一般生命保険控除の税優遇が活用できます。

 

<例えば>

【月3万円(年間36万)の学資保険料/所得税率20%の場合】

所得税控除=控除額上限40,000円×20%=8,000円

住民税控除=控除額上限28,000円×10%=2,800円

合計10,800円が返ってきます。

 

「戻ってくるの、少ないな・・・」

と思う方もいらっしゃると思いますが、

学資保険は長期間なので、10年108,000円・15年で162,000円と長い目で見ると大金になります。

 

所得税の控除額

年間の支払保険料 等 控除額
20,000円以下 支払保険料等の金額

20,000円超

40,000円以下

支払保険料等×1/2+10,000円

40,000円超

80,000円以下

支払保険料等×1/4+20,000円
80,000円超 一律40,000円

 

住民税の控除額

年間の支払保険料 等 控除額
12,000円以下 支払保険料等の金額

12,000円超

32,000円以下

支払保険料等×1/2+6,000円

32,000円超

56,000円以下

支払保険料等×1/4+14,000円
56,000円超 一律28,000円

 

その4:契約者が亡くなっても進学金が受け取れる

万が一、契約者が亡くなっても保険料の支払いが免除になり、尚且つ教育費用が受け取れる点です。

万が一にも対応ができる点も学資保険のメリットと言えます。

 

以上が学資保険のメリットになります。

次にデメリットを紹介していきます。

 

学資保険のデメリット 

また一方、例年に比べ、学資保険の加入率が下がっているのも事実です。

家計に余裕がない家庭が増えたことや、下の理由で入らない方も増えてきています。

 

デメリット

その1:保険会社の破綻

その2:中途解約時の元本割れリスク

その3:インフレリスクに対応できない

 

その1:保険会社の破綻

保険の多くは10年、15年長期渡り続くため、経済や情勢が大きく変わり、経営状態が良かった保険会社でも倒産するリスクがあります。実際、経営破綻した保険会社が過去にはありました。

参考:過去の生命保険会社の破産概要

 

現在、「生命保険契約者保護機構」によって、破綻時点の補償対象契約の責任準備金等の90%まで補償されますが、10%は資産が減少してしまう可能性があります。

 

その2:中途解約時の元本割れリスク

解約しにくい状況を作る点はメリットにも上げましたが、中途解約する際に、元本割れを引き起こします。

 

どうしても必要な時に中途解約という手を使った場合、ほとんどの確率で損をしてしまいます。

せっかく十年以上もかけたにもかかわらず、「結局元本割れした」「増えてない」など、勿体無いです。

 

その3:インフレリスクに対応できない

ここが一番大きなポイントになります。

長期間拘束された割に運用利率の低さです。

 

年々教育費用は増加しており、インフレに対応できないからです。

 

①物価の上昇

過去10年間で、物価は平均0.5%増加しております。

出典:内閣府 長期経済統計

 

②私立大学授業料の上昇

2000年から毎年平均1.6%増加しております。

年々上昇??大学授業料の推移【国立大学・私立大学】

一方、学資保険の返戻率104%~110%ほどになり、利回り「年0.25%~0.58%」になります。

(200万円預けると208万円~220万円返ってくる計算)

 

銀行のキャンペーン定期預金よりはいい金利ですが、

物価上昇0.5%UPや大学授業料1.6%UPを考えると、年々物が高くなり、お金の価値が下がっていくのが分かります。

 

 

学資保険がオススメの方

以上を踏まえた上で、学資保険がおススメな方を紹介します。

’’安心安全を優先させる方’’

 

・貯金が苦手な人

・教育費の準備と保障を両立させたい人

・リスクより「安心安全」

・運用より確実にお金を貯めたい方

・自分では貯められない方

 

保険と貯金を確実に行いたい方はおススメの商品になります。

 

学資保険が不要な方

’’リスクとリターンを考える方’’

’’大学進学を考えていない方’’

 

・教育資金を準備できている人

・自分で資産運用ができる人

・大学進学を考えていない方

 

運用をメインで考える方・そもそも大学進学を考えてない方は、そのまま貯蓄か投資信託が良いと思います。

 

【参考】また私が加入しなかった理由をまとめた記事です。

最終的に、学資保険・ドル建て終身保険・投資信託で、迷いに迷いました。

【教育費】学資保険・ドル建て終身保険・投資信託どれがいいの?

 

まとめ

 

とはいえ、教育資金を貯め始めるのは、早いに越したことはありません。

迷って加入が遅くなったり、貯め始めが遅くなることが後々後悔する元になります。

もし学資保険に加入するのであれば、運用期間を考えるとより早い方が返戻率のメリットは大きくなります。

 

商品によっては、生まれる140日前から加入できる商品もあるようです。

ぜひ自身に合った貯め方を決めて頂ければと思います。

今回の記事が参考になれば幸いです。

 

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